クソじじい
クリントイーストウッド10年ぶりの最新作。
「運び屋」
家庭を顧みず、仕事一筋で家族にも見放された老人が、ある男の紹介でドラックの運び屋をすることになるというストーリー。
映画ポスター、CMなどから見て本作品はシリアスな作品に思えるが、本編冒頭から中盤にかけては、とてもポップな作りとなっている為、あまりサスペンス色を出さずに入り込みやすいつくりとなっている。
イーストウッドと言えば、私が最初に見た作品は小学生の頃、ケーブルテレビで初めて見た 「マディソン郡の橋」であった。
小学生にはとても理解しきれない不倫と言うテーマであり、当然当時の私はその映画の良さをよく理解できなかった。
しかし大人になってもう一度見返したとき、その映画の良さがやっと理解できた。
ラストシーンの演出、自分で作った映画に自分が主演で憎い演出をする、いいとこ取りのくそじじいのイーストウッドにむかついた。
本作品も同様、今回もにくい演出でいいとこ取りのイーストウッドであったが、このクソじじいの映画はなぜかハマる。
イーストウッドは作品の中でよく人種差別や家族をテーマとしたことをよく扱かっており、今回も家族の映画であった。
クリントイーストウッドを知らない方には過去作品も観るのをおすすめしたい。